Biography / 人物傳記

　1993年、東京 に生まれ2歳半から絵を描き始める。幼少期は自分が作りたいもののみに情熱を注いでいた。美術系の高等学校に進学すると、デッサンや美術の基礎を習ってきた生徒に劣等感を覚えるようになり、絵を描くことが楽しめなくなっていった。しかし描くことをやめることはせず、選挙ポスターコンクールに入選してもらった賞品のボールペンで、人物画を描くようになる。高等学校３年生になると「美大進学至上主義」とも言える学校の方針に嫌気がさし始め、「美大に行かずして画家（アーティスト）になる」という目標を掲げた。

　和光大学表現学部芸術学科に進学後はボールペンで絵を描くほかに、木工用ボンドや樹脂を使った作品の制作に取り組み始める。ある時ボールペン画と樹脂を組み合わせられないかと考え、トレーシングペーパーに描いたボールペン画と透明な樹脂を交互に重ねた絵画を制作する。現在制作している絵画は、この技法を独自に確立させたものである。ボールペン画と透明な樹脂を何層にも重ねて作り出された厚みと奥行きが、立体的に見える絵を構成している。この技法は武井伸通の作品の最大の特徴である。

　オリジナルの技法を編み出した後は、学生時から数多くの展覧会に参加する。また若手作家の登竜門である「ワンダーシード」に二度入選する。さらに2015年には武井伸通の作品を見た女性から「私の体に絵を描きませんか？」と誘いを受ける。人をモチーフにした絵を主に制作していた武井伸通は、人の身体に絵を描いてみたいと常々考えていたためこの誘いを快諾した。ボディペイントは毎回テーマを変え、人前でのパフォーマンス性を重視して行われている。

　2016年になると、ISISによる日本人ジャーナリスト拉致事件に衝撃を受け、世界や日本の情勢を反映させた作品の制作も始める。原発や核ミサイル、テロ、秘密保護法などの問題について感じたことをアートを使って発信している。また同年より、幼い頃から見えていた「人でないもの」も描き始める。これらが見えることは今まで他人には話していなかった。しかしそれらの形や性格に面白さを覚え、見えない人々に伝えるために絵に描き起こすことにした。武井伸通はその霊的なもののことを「在るものたち」や「小悪魔」と呼んでいる。

　2017年になると「#毎日drawing」という活動を始める。#毎日drawingとは毎日ドローイングを描いて毎日SNSに投稿する活動という活動で、2017年7月23日に1作目を投稿し今日までに500点以上のドローイングを公開している。

　また同年には台湾のアートフェアで作品を展示、販売し活動の幅を海外にまで広げている。

　1993年，出身於東京2歲半就開始畫畫。小學中學的時候一直都去繪畫教室，每次都聽老師的話自己做自己想做的作品。差不多去了7年繪畫教室，可是素描之類基礎的知識並沒有掌握。高中進了美術高中，但發現自己素描以及美術的基礎知識比學過的學生都要差所以產生了自卑感，覺得畫畫已經不是很愉快的事情了。可是並沒有放棄畫畫，在一次選舉海報大獎賽中獲獎，那次大獎賽的獎品就是一只圓珠筆，從此開始用圓珠筆來製作如同非主流藝術一樣的人物畫作品。這種技法從來沒有學過所以有些迷茫不過又找回了畫畫的樂趣。這個經驗時我為什麼會用圓珠筆來畫畫的理由。到了高三對學校的「美術專門大學至上主義」產生了非常大的反感，所以設定了「不去美術專門大學也一樣要成為藝術家」的目標。

進入了和光大學表現学部藝術系後在用圓珠筆之外還開始用木工用樹脂膠水來進行作品製作。突然有一天想能不能用圓珠筆和樹脂結合在一起製作作品，於是就開始了在複寫紙上用圓珠筆畫完畫之後用樹脂來進行組合。現在製作的畫也是用了這種技法來實現的。用圓珠筆在薄紙上畫了大量的畫之後，把畫疊起來。在每一層都加入透明樹脂的手法來製作作品。通過畫和樹脂的多層疊加，構成了具有一定厚度和層次感，帶有了三維立體感的畫。這是武井伸通的作品的最大特徵。

創出了這種技法之後，在學生時代參加了很多的展覽會。並兩次獲得了被稱為年輕藝術家的鯉躍龍門的「WONDER SEEDS 」。此外在2015年收到了因看到武井伸通作品而受到啟發的女生「能在我身上畫畫嗎？」的邀請。在以人為主題作品製作中的武井伸通其實很早就「想在人的身上畫畫」所以很快的答應了。人體彩繪每次都換主題，以重視在人面前的表演性為主進行著活動。

到了2016年，受到了ISIS的日本人記者綁架事件的強大衝擊，開始了反映日本和世界的形勢的題材為主題的作品製作。核發電廠和核武器，恐怖活動，秘密保護法之類，以時事問題而感受到的想法，通過藝術的手法來進行表現發布。在同一年開始以小時候看到過的一些「不是人的東西」的題材為主題開始製作作品。不是人的東西指的是「像幽靈一樣的東西但形狀不是人形」，從來沒告訴過任何人我能看見這些東西。不過覺得那些東西的形狀的性格都很有趣，所以想要畫給沒有看見過那些東西的人。武井伸通把那些像幽靈一樣的東西稱為「存在著的東西們」或「小悪魔」想為了想把自己的活動擴展到海外2017年開始在台灣的藝術展上進行展示，販賣。